仕事

働きながらNSCA-CSCSに合格するために行った勉強方法

私事ですが、先日ある試験に合格しました。

米国のNSCAという団体が設けている、認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト「NSCA-CSCS」という資格です。

試験を受ける際に、CSCSに関する勉強法や試験内容をサーチしましたが、あまりヒットせずに具体的な方法がわからなかった経験からこの記事を執筆しております。

社会人というのは時間がなく、学生のように一日中勉強に費やせるわけではありません。

短時間で効率よく学習することが大切だと思いますので、参考になれば幸いです。

今回は、NSCA-CSCSに合格するために行った勉強方法について紹介していきます。

NSCA-CSCSに合格するために行った勉強方法4つ

①敵(試験範囲)を知る

CSCSの参考書って分厚すぎませんか?

最初に見たときに分厚すぎて、
「これ全部覚えるの?」
とやる気をなくしました。

あとここだけの話しですが、日本語訳のわかりにくい部分が結構あり、全部を読もうという覚悟で挑むと途中でへし折れます。(少なくとも私は)

一言一句参考書をじっくり読むことはもちろん大事ですが、とてつもない時間がかかります。

特に毎日仕事で忙しい社会人の方が試験を受けようとしているのならなおさらです。

まずは、何がどのくらいの割合で出題されているかを知ることが重要です。
ここはざっくりの把握でいいと思います。
大体どの範囲の出題が多いかを頭に入れて勉強に挑むことで効率はかなりアップすると思います。

分野問題配分問題数
エクササイズサイエンス(1-7章)55%44
スポーツ心理学(8章)24%19
栄養学(9-11章)21%17
ノンスコアード問題15
合計100%95問
基礎科学セクション (試験時間 90分)
※2022年2月現在 NSCAジャパン公式HPより作成
分野問題配分問題数
エクササイズテクニック(14-16章)36%40
プログラムデザイン(17-22章)35%38
組織と運営(22-23章)11%12
テストと評価(12-13章)18%20
ノンスコアード問題15
合計100%125
実践/応用セクション (試験時間 150分)
※2022年2月現在 NSCAジャパン公式HPより作成

全体の割合を見ると、

  • 基礎科学セクションでは「エクササイズサイエンス」で55%
  • 実戦/応用セクションでは「エクササイズテクニック」「プログラムデザイン」で71%

となっており、上記の全体に占める割合がとても多いことがわかります。

なので、割合が多く得点源(逆にいうと落とせない)となるところから攻めていくことがとても大事です。

②参考書(エッセンシャル)を流し読みする

全体の出題をざっとを把握したら、次に参考書(NSCA決定版 ストレングストレーニング&コンディショニング 第4版)を流し読みします。(NSCAはこの本をエッセンシャルと呼んでいます)

ここでは一言一句暗記する必要はなく、
パラパラめくって一度ざっくりとした全体像を把握するだけで大丈夫です。

先ほど参考書を一言一句は読まないと言いましたが、

  • ざっくりどんな内容が書かれているか
  • こんな表、写真が載っているんだ
  • こんなトレーニング方法があるんだ

この程度の流し読みでいいと思います。

ここでは、エッセンシャルの大体の全体像が把握できればOKです。

③問題を解く

さてここからが試験勉強の中核部分です。
基本的には問題を解くことをベースにやりました。
時間をかけるのもここが最も多くなります。

問題を解く → 解答確認 → 間違えた箇所のエッセンシャルを読む(間違えた箇所にはチェック)

2周目で間違えた箇所の問題を解く→間違えたらまたチェック

ひたすらこのサイクルを繰り返しました。

公式問題集

NSCAジャパンのホームページにおいて、CSCS受験用問題集セットとして売られています。
一般価格12,110円(会員価格10,890円)とお高めですが、必ず買うべきものです。

こちらが本番の試験に最も近い形式の問題集ですが、問題の数が少ないのがネックです。

エッセンシャル章末の例題

最初のうちはすっ飛ばしていましたが、解いてみると基本的な用語の確認等ができるので、やったほうがいいです。
後、重要語句も各章末にまとまっているのでその言葉がわかるかもチェックするといいと思います。

公式問題集の問題数が少ないのを少しでもここでカバーしましょう。

公式解説コンテンツ動画

NSCAジャパンのHPでは、試験対策動画として、各ジャンルの問題と解説を動画にしたものを配信しております。私も苦手分野を数個購入して学習しました。

こちらの動画で扱われていたものは、直接試験で扱われるものが多いポイントを解説しており、苦手分野や新しく学習する分野は特に利用して損はないと思います。

ただし、NSCAジャパンの会員でないと購入できないので注意してください。
(※どちらにせよCSCS試験の受験資格が、NSCAジャパンの会員であることなので入会は必須です。)

メルカリの問題集

これは知っている方もいるかもしれませんが、メルカリにおいて非公式の問題集が発売されております。

多く出回っているものは、本番の試験とは異なり4択のものでしたが、語句を知ったり、問題を解く練習としては、とても使えるものだと思います。

私はメルカリの問題集→公式問題集の順で解いていきました。

ただ、本番の試験の直前は実際の試験に慣れるため、3択の公式問題集の方を解いておりました。

※試験対策にかける時間について

自分は理学療法士としての知識があり、解剖学、運動学、生理学に関するある程度の理解があったので、基礎科学セクションに関しては問題を一周しか解いておりません。
エッセンシャルを見返すこともほんの数回程度でした。
解剖、運動、整理に関する基礎知識がある方は意外と解けてしまうフェーズだと思います。

ただ、実戦応用セクションに関しては初めて見る単語ばかりで、何度もエッセンシャルを見返しました。
逆にいうと現場で指導を重ねるトレーナーの方は実戦応用セクションにかかる時間は少なくて済むのかもしれません。

④”朝”に勉強する時間を設ける

これはどの試験勉強や普段の勉強にも通じることかもしれませんが、
朝に勉強を行うというのはおすすめです。

朝に勉強を行うことのメリットとしては、

  • 目覚めた直後は頭がスッキリしていて集中できる
  • 静かな環境で勉強できる
  • 終了時間を決めて集中できる(仕事がある日は家をでる出発時間がある)

といったことが挙げられます。

幸いにも私は、同じ職場に勉強をする仲間がいたいたため、朝の時間を使って一緒に勉強したりしていました。

以上私がCSCS試験に際して行った勉強方法に関して紹介してきました。

CSCSを受験をされる方で疑問や質問がある方はお気軽にTwitter等からいつでもご質問ください。

以上ご参考になれば幸いです。